ここに至るまで。その5

前回までのあらすじ。
湖国滋賀に移転した高島大樹。
先が見えぬ毎日であったが、父の一言で仕事に目覚める。
その一方、会社の台所は火の車。
近畿の水がめ琵琶湖をもってしても焼け石に水!!


その頃に父から会社の慢性的な経営難を告げられました。
私が知らない間にそんな事情になっていたのです。
とにかく私のできる事は手を動かす事です。
やることはすべてやるつもりで休む事なく手を動かしました。
問屋仕事、陶芸教室、即売会、等々。。
とにかく手を動かす、動かす、動かす。。。。
この体験は貴重なものとなりました。
作れど作れど支払い、返済にしかならないのですが、
自分の物が売れている事に価値を見いだせたのが自分への
励みになりました。
不休で激烈に働いた時期が約3年続いた頃、父と些細なことで
口論となり、その口論が感情的になりました。
生活の苦しさが家族を疲弊させていたのです。
私は家を飛び出しました。
そして向かった先は以前お世話になった奈良の茶道具卸会社だったのです。
無我夢中で社長に事情を話すと、
「それはもう何ともならんなぁ。よし、工房を無料で貸したる。
そのかわり5年で自分の工房を持て。ほんで親父さんを呼んだれ。」
信じられないような社長のご厚意により、また仕事が続けられる事と
なりました。会社の方からも仕事をいただき、そして、器店とのつきあいも増え、
仕事は順調に進みました。
4年が過ぎそろそろ自分の工房の事を考え始めた頃、
父にガンが発症したとの知らせが届きました。


今回はここまで。。。次回につづく。。。
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by domingosdomingos | 2012-09-05 23:36
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