ここに至るまで。その3

前回までのあらすじ。
製陶所のボンボンである高島大樹。その立場を利用し,
まんまと陶工訓練校に入り,甘い考えのまま、今度は
奈良に就職。そこにかかってきた父からの帰洛要請。。


父からの電話は職人の退職によって仕事が廻らなくなったとの事。
要請を受け京都に帰り、父の元、ろくろを担当することになりました。
時代はバブル。来る日も来る日もろくろ!ロクロ!!轆轤!!!
早朝テニス→昼間仕事→夜飲み屋→外泊→早朝テニス。。。
というスペシャルルーティーンも出来上がりまさにボンボンバブル。
そんな頃訓練校の同期たちはグループ展、早い者は個展、と着々と
自分の目標に向かってがんばっていました。
私もちょくちょくグループ展に誘ってもらったのですが、何を作っていいのか
わからず、オブジェもどき、器もどきを作ってみるのですが全く売れず、
売れている友達を斜め見し、やっかみ、屈辱、等々の卑屈のオンパレード。
ネガティブを抱え悶々としておりました。

いよいよバブルに陰りが見え始め、注文量が激減。
会社の経営状態の事は知らなかったのですが、
父の横顔をそっと覗きこむ回数もだんだん増えていきました。
そんなある夜、別棟で一人暮らしをしている私の所に父が来て
いったのです。
「もうここにはいられへんな~」
「どうすんの?」

「ちょっとお前に見てほしいところがある。」
後日父と車を走らせた先は、湖国滋賀県。
比良山系の中腹の別荘開発された土地でした。

「京都出よ。」

え! ちょっと前に京都帰ってこい言うたん親父やん!!
こ・こんな山ん中で!?
ど・どうなる?


a0284133_13425791.jpg今回はここまで。。。次回に続く。。。
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by domingosdomingos | 2012-09-03 13:48
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